焼き肉やステーキなどを食べた次の日は、お
腹がどーんと重たく感じることがありますよ
ね。
お腹回りだけでなく体全体が重たく感じるの
で、体にとってあまり良い状態とは言えませ
ん。
特に脂身の多い肉を食べると重たく感じるこ
とが多いですが、それは他の食材と比べて肉
の消化には時間がかかってしまうからです。
肉を食べる際に気をつけたいことや、消化に
いい食べ方などあるのでしょうか?
それでは肉の消化時間はどれくらい?食べ方
の注意点も合わせて見ていきましょう。
【食べ物の消化時間】
私たちが食べた食べ物は胃に入り、胃から小
腸、小腸から大腸に運ばれながら消化してい
きます。
まずは胃の中で食べ物と胃液が混ざり、食べ
物が粥状になります。
食べ物は胃の中で約2〜3時間ほど滞在し、
その後小腸へ運ばれていきますが、脂身の多
い肉や揚げ物などの脂っこい食べ物の場合、
消化までに約4〜5時間かかります。
胃から小腸に運ばれてきた食物は、小腸で栄
養と水分が吸収されます。
約5〜8時間かけて食物全体の80%の栄養
と水分を吸収します。
その後小腸から大腸に食物が運ばれ、小腸で
吸収されなかった水分を約15〜20時間か
けて吸収します。
ここで残った残りカスが、便として体外に排
出されていきます。
食べ物を食べてから便として排出されるまで
の時間は、食後約40時間と、想像以上に消
化には時間とエネルギーを費やします。
食べ物によっても消化時間は異なり、果物や
野菜は比較的消化が早く、肉類は消化に時間
がかかります。
果物:約40分
野菜:約2時間
炭水化物:約8時間
肉:12〜24時間
肉類は他の食品に比べて、圧倒的に消化に時
間がかかります。
肉を食べると胃もたれが起こりやすいのは、
通常の消化時間の3倍近くの時間とエネルギ
ーを要するからなのです。
【消化にいい食べ方】
肉は消化に時間がかかるので、エネルギーの
かからない食べ方を工夫しましょう。
朝食は消化のいい食べ物にする
現代人は日頃から食べ過ぎていることが多い
ので、胃や腸を休ませてあげる必要がありま
す。
朝は常温の水や白湯を飲んで、胃腸の動きを
スムーズにしてあげましょう。
朝ごはんは消化によく軽めのもの、例えば消
化時間の早いフルーツなどを取り入れましょ
う。
フルーツは朝の排泄に必要な糖質や食物繊維
が豊富に含まれているので、朝の水分補給と
の相乗効果で便通を促がします。
フルーツはドライフルーツや砂糖が加わった
ものでなく、生のフルーツにしましょう。
よく噛んで食べる
一口につき約20〜30回を目安に、よく噛
んで食べましょう。
早食いは胃腸に負担がかかり、栄養の吸収や
不要なものの排出が正しく行えなくなってし
まいます。
よく噛まずに消化不良になった結果、下痢や
軟便になりやすくなります。
またよく噛んで食べると満腹中枢が刺激され
て、食べ過ぎを防ぐことができます。
適度な間食を摂る
空腹を感じるとドカ食いの原因になります。
腹八分目で満足できるようにするには、適度
な間食も必要です。
血糖値が上がりにくいドライフルーツやナッ
ツ類を間食に取り入れましょう。
就寝3時間前には夕食を終わらせる
夜遅い時間の夕食は消化が悪くなる原因にな
ります。
特に消化に時間のかかる肉を夜遅くに食べる
と、次の日胃もたれを起こしてしまいます。
また食べてすぐ寝るという習慣は太りやすく
もなるので、就寝の3時間前までには食事を
終わらせるようにしましょう。
仕事上食事が遅くなってしまう方もいると思
いますが、その場合消化によい食べ物を選び
ましょう。
現代人は食べている量が多いので、消費にエ
ネルギーがかかり過ぎています。
胃腸が疲れていると消化機能が低下してしま
うので、胃腸を休ませてあげる時間を作って
あげたり、ドカ食いは避けて胃腸に負担がか
からないようにしてあげましょう。