夏野菜の代表とも言えるナス。
揚げたり蒸したり炒めたり漬物にしたりと
様々な調理法があり、使い勝手の良い野菜
なので旬の時期になると毎日のように食卓
にあがるというご家庭もあるのではないで
しょうか。
今回ご紹介するのは
そんなナスをご家庭で栽培する方法!
上手に栽培すればたくさん実をつけてくれ
るので、新鮮なナスをたっぷり使った料理
を楽しむことができますよ。
上手に育てて秋ナスまで楽しもう!
ナスの育て方をご紹介していきます。
育て方
ナスの栽培スケジュールは4~5月に植え付け
をし、7~9月にかけて収穫する流れとなります。
ナスの種類はとても多く、大きさや味、形な
どに違いがあります。種類のよっては植え付
けや収穫に違いが出るものもありますので、
よく確認して購入するようにしてください。
ナスは種から栽培するのが難しい野菜ですの
で、特に初心者の方は苗から栽培するのがお
すすめ。今回は苗から育てていく方法をご紹
介していきます。
プランターや鉢で栽培する場合
できるだけ深めのものを用意するようにして
ください。プランターや鉢には鉢底石を入れ
ておきます。
土は野菜栽培用の培養土を使用すると便利で
す。元肥となる肥料が含まれているものはそ
のままで大丈夫ですが、肥料の含まれていな
いものはあらかじめ肥料を混ぜ込んで準備を
しておきます。
畑で栽培する場合
ナスは酸性に弱い性質を持っているので、植
え付けの2週間前くらいには苦土石灰を撒い
て中和させておく必要があります。
有機物を多く含む完熟牛糞たい肥などを施して
おくと、実を長期間収穫できるようになりますよ!
元肥・たい肥を土に混ぜ込んだら30cm程度の
高めの畝を作っておきます。
ナスは生育適温がおよそ30℃と高め。
ポリマルチなどを敷いておくと地面の温度が
高くなり、生育が良くなります。
4~5月になって気温が高くなってきたら畑や
プランターに苗を植え付けます。
高温を好むナスは、早い時期に植えてしまうと
生育に影響が出てしまうので注意が必要です。
プランターの場合は30~40cm、畑の場合は
60cmほど苗の間を開けて植え付け、たっぷり
と水やりをします。
植え付けと同時に苗が倒れないように支柱を
立ててあげましょう。
ナスは乾燥に弱いという弱点があります。
水やりは土の表面が乾いていたらたっぷりと
あげるようにしましょう。ワラを敷いておく
と乾燥からナスを守ることができます。
頻繁に水をやっていると土が流れて根が出てき
てしまうことがありますので、土が減ってきた
ら株元に土を寄せてあげるようにしてください。
ナスには薄紫色の花がつきます。
最初の花がつくころにわき芽がいくか出てきま
すが、実の付きをよくするために、花の下にあ
るわき芽2本を残し、それ以外のわき芽を全て
摘み取ります。
ナスの育て方・日常管理 その4 脇芽摘み
しっかり芽を摘み取って大きな実がなるよう
にしましょう。
その後どんどん花が咲きますが、花の様子を
よく観察してみましょう。
- 花が紫よりも白っぽかったり
- 花の中心にある黄色い雄しべから白い
雌しべが見えていなかったりする
のは肥料不足のサインです。
できるだけ早く追肥を行いましょう。
花が枯れると実ができはじめます。
花が咲いてからおよそ20~30日が目安です。
実がついてきてからは特に水が必要になりま
すので、水やりはしっかりと行うようにして
ください。
また、実が付き始めてからの追肥も重要。
定期的に肥料を与えてください。
最初の頃にできる実は小さいうちに収穫して
しまいます。そうすることで株の成長に繋が
り、以降の実の付き方がよくなります。
あまり大きく実を育てようとすると株が疲れ
てしまいます。実の大きさが10cmを超えた
ら早めに収穫しましょう。早朝に収穫すると
夜間に蓄えられた養分が豊富な、栄養価の高
いナスを収穫することができますよ!
枝をバッサリと切り落とし、根を切る更新剪定
を行うことで、美味しい秋ナスまで収穫できる
ようになります。
秋ナス収穫への道~ナスの更新剪定~
7月下旬~8月上旬の暑さが厳しくなる時期を
目安に更新剪定を行いましょう。
せっかく植えたナスですから、できるだけ長
く楽しめるといいですね!