子供が学校に持って行く持ち物、普段使って
いる化粧ポーチやハンカチなど、自分だけの
オリジナルの刺繍を入れることができたら可
愛いですよね。
今は刺繍ができるミシンもありますが、温か
みのある手縫いの刺繍にチャレンジしてみま
せんか?
名前やイニシャルなど、ワンポイントなら簡
単に入れることができますよ。
それでは、初心者でも簡単な文字の刺繍の方
法をご紹介します。
【刺繍の基本】
バックステッチ
バックステッチは、一度針を後ろに戻してか
ら針を前に進めて行く、刺繍の基本となる技
法です。
イラストの輪郭や、強調したい線を描きたい
場合に、バックステッチは便利です。
布に一本ラインを引き、ライン上をバックス
テッチで練習してみましょう。
バックステッチ | 刺しゅうの基本
1 布裏から針を出します。※①
2 1針分後ろに戻り針を入れます。※②
3 2針分先から針を出します。※③
<ポイント1> 1針分の間隔が同じに
なるように針を刺しましょう。
4 1針分戻り、針を刺します。※④
5 2針分先から針を出します。※⑤
<ポイント2> ※④に針を刺すときは、
1針分戻った※①と同じ穴に針を刺しま
しょう。
6 同様に1針分後ろに戻り、2針分先から
針を出し、針目と針目をつなぐように、
同じ間隔で繰り返し針を刺していきまし
ょう。
アウトラインステッチ
アウトラインステッチ 刺しゅうの基本 |ネコジロウTV
1 布裏から針を出します。※①
2 1針分の箇所に針を入れます。※②
3 ※①と※②の針目の中央から針を出しま
す。※③
4 1針分の箇所に針を刺します。※④
5 ※②の真上から針を出します。※⑤
6 ”1”〜”5”を繰り返して、針を刺し
ていきましょう。
7 続けて、アウトラインステッチの応用
編、”アウトラインフィリングステッ
チ”に挑戦してみましょう。
アウトラインフィリングステッチの手順
は、アウトラインステッチと同様です。
くるくると中心から外側に向かって、円
状になるように埋めていき、花などを表
現することができます。
コーチングステッチ
コーチングステッチは、糸を渡して留めてい
き、いろいろな形を表現することができます。
annasの刺繍をしよう!~コーチングステッチ~アンナスの動画でわかる刺繍教室
1 直線をコーチングステッチする場合。
まず、線を1本渡します。
2 ”1”の線をまたぐように、留めつけて
いきます。
3 1本の直線から、曲線にコーチングステ
ッチする場合。
まず、線を1本渡します。
4 曲線にしたいカーブの頂点を決め、留め
(コーチング)ます。
5 コーチングした線と線の間を、さらに細
かくコーチングしていくことで、徐々に
円に近づいていきます。
6 コーチングステッチは線だけでなく、点
で模様(フレンチノット)を作ることも
できます。
布裏から針を出し、針先に刺繍糸を2〜
3回巻きつけ、同じ針穴に針を刺し戻す
と、小さな丸が出来上がります。
また、王冠やリボンなどアレンジも簡単
にできるので、コーチングステッチで色
々なモチーフを作ってみましょう。
【初心者でも簡単にできる文字の刺繍】
アウトラインステッチを使って、イニシャル
を刺繍していきましょう。
直線文字は基本のバックステッチで簡単にで
きるので、コツが必要な曲線文字を見ていき
ましょう。
annasのQ&A~小さい文字を刺す時のコツ~アンナスの動画でわかる刺繍教室
1 強めカーブの、イニシャル”S"を、ア
ウトラインステッチで刺繍していきま
しょう。
2 ”S"の文字の端、布裏から針を出し、小
さめのステッチで針を入れます。
3 少し先から針を出し、”2”のステッチ
の真ん中に針を刺します。
※”S"のカーブを表現するために、ステ
ッチの真上から刺すのではなく、ステッ
チを上に押し上げるようにしながら針を
刺します。
4 カーブが強い文字は、細かくステッチし
ていきましょう。
ステッチが長すぎて、文字のラインから
外れてしまったら、コーチングステッチ
で補正しても構いません。
刺繍はステッチの順序は大事ですが、人
から見て文字に見えることが大切です。
文字によっては、アウトラインステッチ
だけでは難しいので、コーチングステッ
チで修正しながら、気楽に刺繍を楽しみ
ましょう。