植物の成長は、土選びで大きく変わります。
園芸用品売り場には色々な種類の土が販売
されていますので、どのように使い分ければ
いいのか迷ってしまいますよね。
土の選び方次第で、成長速度や果実の実り方
が変わってきますので、その植物に合った土を
選んであげることが大切です。
植物が育ちやすい環境を整えて、元気に育てて
あげましょう。
それでは、
基本のガーデニングの土の作り方を紹介します。
土選びのポイント
ガーデニングに良い土とは、砂や粘土などの
土同士がくっつき合って、小さな固まりを
作っている”団粒構造”が良いとされています。
団粒構造とは、排水性・保水性・通気性・保肥
性の良い土の状態のことを言います。
- 排水性:水の通り道をしっかりと確保し、
必要以上の水は排出します。 - 保水性:植物に必要な水分を保持します。
- 通気性:新鮮な空気と入れ替わり、根の呼吸
が活発になります。 - 保肥性:根が栄養を吸収しやすくなり、植物
に必要な栄養を蓄えることができます。
団粒の中には小さな隙間がたくさんあり、
団粒と団粒の間には大きな隙間があります。
この小さい隙間と大きい隙間が、植物の呼吸、
水を与えたときの水はけの良さ、肥料や水分
を与えたときの蓄える力と関係します。
植物が良く育つだけでなく、病気にかかりにく
い元気な植物が育ちますので、最初の土作りは
とても大切です。
赤玉土を使った基本の培養土の作り方
自宅でも簡単に混ぜて作れる、基本培養土の
作り方です。園芸の基本となる土なので、
覚えておくと良いです。
赤玉土を使った基本の培養土の作り方
【作り方】
- 赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜます。
- 植物に応じて赤玉土の大きさを変えます。
草花類、宿根草類であれば小粒、樹木類で
あれば中粒と、排水性を考えて土の粒子を
変えることも植物をよく育てるポイントに
なります。
※宿根草類とは、多年草など毎年同じ場所で
育ち、組み合わせによっては長期間花を楽しむ
ことができます。手間がかからず丈夫なものが
多いです。
- 土1リットルに対して2グラム程度の
元肥を追加し、よく混ぜ合わせます。
これで基本の培養土の完成です。
カラカラになった土を再生する方法
カラカラになった状態でポットに放置していた
土も、簡単に再生することができます。
コーヒーを入れた後の残りカスが培養土の代わり
になるので、自宅でよくドリップコーヒーを飲む
方は試してみてください。
コーヒーのカス、捨ててませんか?実は「色んな使い道」あるんです!
コーヒーのカスには発芽阻害物質が含まれて
いるため、雑草などを抑える効果はあります
が、そのままでは肥料に適しません。
ですが、多孔質な性質(コーヒーのカスの中
にある小さな穴)が微生物の生育に適している
ので、発芽させてから肥料として使うことが
できます。
バケツなどの容器にコーヒーと他の堆肥
(油粕、米ぬか、腐葉土など)を入れてよく
混ぜ、1ヶ月ほど熟成させます。
毎日1回は全体を混ぜる必要がありますので、
忘れずに混ぜるようにしてください。
熟成が足りないとそのまま発酵が進んでしま
い、植物の根が傷む可能性があります。
独特な匂いがしなくなったら熟成した合図です
ので、熟成してから肥料として使用してください。
土を再生する方法 ( コーヒーの恵み 篇 )
コーヒーのカスが熟成したら、カラカラに
なった土と混ぜて使用します。
【作り方】
- 放置していた土の塊から大きい根玉を
取り除きます。 - 土から鉢底石も取り除きます。
- 大体でいいので、根玉と鉢底石を取り
除くようにしてください。
熟成させたコーヒーのカスを、残った土
に対して2割ほど入れます。 - 根玉を取り除いて目減りした分だけ培養
土を追加し、よく混ぜ合わせます。 - 鉢植えの下に新しい鉢底土を入れてから、
再生した土を入れて使用してください。