肌寒さを感じる季節を迎えると、
自分の好きな色と毛糸で
お気に入りのブランケットを編んでみませんか?
はじめて手編みにチャレンジする方のための、
ブランケットの編み方のコツと作り方をご紹介します。
棒針編みってどんな編み方なの?
編み物の編み方といえば、主に二種類があげられます。
「かぎ針編み」と「棒針編み」です。
棒針編みは、段ごとに編み進めますので、模様
編みは前の段と次の段との繋がりを見ながら編
んでいきます。
どちらの編み方もいろいろと特長がありますが、
ストールやブランケットなどの面積が大きく平
面的なものは、棒針編みが適しています。
手編みのブランケットのための糸と針選び
ブランケットを編む場合、糸の太さは作りたい
デザインにあわせて選びましょう。
太い糸ほど早く編み進めることが出来ますが、
模様編みにはやや細めの糸の方が適しています。
また、糸の素材は、肌触りがよく保温性の高い
ものがオススメです。アクリル毛糸でも大丈夫
ですが、きつく編みすぎると全体の出来上がり
が堅くなってしまいます。
初心者の方は
糸の太さは並太~極太、素材はアルパカ混合のもの
が、指にかかる負担が少なく、手触りを楽しみなが
ら編めます。
また、棒針は選んだ糸の太さに合わせて選びましょう。
手芸店などで実際に糸に触って、お店の方に相談しな
がら決めるといいでしょう。
棒針と糸の基本の持ち方と作り目の仕方
棒針編みは、まず、「作り目」を行います。
- 出来上がりの幅寸法✕3倍+10㎝ほど糸を引き
出し、左手の人指し指に糸をかけ、一度捻って
輪を作り親指で押さえます。
糸玉に繋がっている方の糸は小指に掛けます。 - 右手の指先を輪に入れて、糸を引き抜き、結び
目のある輪にします。 - 右手に棒針を二本揃えて持ち、出来た輪に潜ら
せ、輪から伸びた二本の糸を引いて絞ります。
この時、棒針上に出来ているループが最初の
「目」です。 - 棒針に掛けた輪の糸の、短い方を左手の親指に
かけ、糸玉に繋がる長い方を人指し指に掛けます。 - 右手にした棒針の先端に、左手の親指側の糸を
掛けて掬い、そのまま薬指側の糸を掛けてまた
掬います。そのままもう一度親指側の糸の下を潜ら
せて、棒針の先を立て、左手で糸を引きます。
全体的に、棒針の先端で「∞」を描くイメージです。
糸を引いたときに出来ている棒針にかかっている
ループが二番目の「目」になります。 - 5を繰り返し、必要な数の「目」を作っていきます。
point!
きつく締めすぎると糸が動かせなくなるので、
ふわりとやわらかめに作るのがコツです。
出来た目を指先の力だけで左右に動かすことが
でき、二本の棒針と並んだ目に弛みがないなら
大丈夫です。
手編みのブランケットの編み方動画
編み物初心者の方は、鹿の子編みで表編みと
裏編みを覚えながら、ブランケットを作って
みましょう。
また、編み物に少し慣れてきた方には、3本の
ケーブル編みのブランケットをご紹介します。
鹿の子編みのブランケット
参考:鹿の子編みの編み方
鹿の子編みは、表編みと裏編みを繰り返しながら
編む編み方です。
編み目の数を奇数にすると、編み始めが必ず同じ
編み方ではじめることになり、編み目を間違える
ことはありません。
編み目と段数の目安は135目✕140段程度ですが、
好きな大きさになるように目数・段数ともに変更
しても構いません。
ケーブル編みのベビーブランケット:三つ編み縄編みとガーター編み、伏せ止め
少し大きなサイズのブランケットになります。
きれいな編み目に仕上げるコツ:糸替えの方法
と仕上げの水通し
棒針編みでは、編んでいる途中で糸替えしなくて
はならなくなりますが、方法は二とおりです。
♦ 編んでいる途中の糸の端と新しい糸玉の端を結ぶ方法
普通に固結びします。
解けないようにしっかりと結びます。
♦ 編み終わる糸が残り20㎝くらいのときから新しい糸と
二本取りで編んでいく方法
糸端が編み込まれますので、解けにくく、
またつなぎ目もわかりにくくなります。
また、編み上がったら、軽く水洗いしてタオル
などで水気を拭き取り、直射日光の当たらない
場所で平干しします。
これを「水通し」といい、編み目が揃えった
仕上がりになります。スチームアイロンを軽く
あてるだけでも随分と違ってきますので、是非
試してみてください。
手編みのブランケットのやわらかな触り心地は、
作り上げた満足感とともにぬくもりを伝えてく
れるでしょう。
棒針編みは、他にもたくさんの模様編みがあり
ますので、いろいろ挑戦してみてはいかがでしょうか。