手のひらサイズの愛らしいハムスターは、
手ごろな値段と飼育のし易さから人気の
ペットです。
体が小さい為体調を崩すと重症化しやすく
寿命も短めな動物ですが、老化現象や長生き
させる為のポイントをおさえれば、平均寿命
よりも長く一緒に過ごす事が出来ます。
そこで今回ハムスターの
- 寿命
- 寿命予兆
- 主な死因
- 長生きさせるコツ
- 注意点
などをご紹介します。
寿命
ハムスターの平均寿命は2~3年と、哺乳類の
中でも短命な方に分類されます。
しかし
人間にとっての1日がハムスターにとっては
20日以上に感じる程時間の感覚に差があり、
物理的な寿命が短い動物でも人生の濃密さは
皆同じなのでしょう。
寿命予兆
寿命が2~3年と短いので、1歳半を過ぎる頃か
ら老化現象が始まり2歳を過ぎるとだんだん弱っ
てきます。
シニア世代に突入した個体をケアする為に、老化のサインを知っておきましょう
✔ 活動時間が減り、睡眠時間が多くなる
✔ 筋肉が衰え動作が遅くなる他、硬い餌も食べら
れなくなる
✔ 背骨が曲がる
✔ 毛艶が悪くなる、毛が薄くなる
✔ 目の輝きが薄れる
✔ 体重減少
✔ トイレを決まった場所で出来なくなる
上記の症状が現れたら老化が始まったと考え、
高齢に伴う免疫力低下に備えましょう。
また
ハムスターは決まった場所で排泄をする為、
足腰が弱りトイレまで移動するのが困難になる
と排泄が出来なくなります。
習慣づいた場所でしか排泄出来ないので、定期
的にトイレの場所まで飼育者が運んであげましょう。
長生きしている 高齢 お爺ちゃんのハムスター
主な死因
老衰
ハムスターは犬や猫と違い室内の限られたス
ペースで飼育する事が出来るので、トラブル
等がない限りは老衰で亡くなる事が多いです。
シニア世代に入ると老化現象が出始め、最期
はいつもの寝床にうずくまり眠る様にして旅
立ちます。
ストレス
年齢性別を問わず、ストレスは万病の元です。
ストレスの代表的な原因は出産や、飼育環境
の変化です。
出産はメスにも体力的な負担になりますが、
妊娠出産を行い凶暴化したメスがオスに対して
攻撃的になる事でストレスを与えている場合も
あります。
また
ゲージ内の飼育グッズが急に新しい物になる
事や、気温の急変などでもストレスを感じ様
々な病気を併発してしまいます。
ハムスターは体長が小さい為病気になると重症
化し易く、下痢などでも容易に命を落とします。
長生きさせるコツ
飼育環境は清潔に
ハムスターは綺麗好きな生き物なので、飼育環
境が汚れているとストレスを感じてしまいます。
特に夏場は餌や水が傷みやすく、排泄物などか
らも菌が繁殖しやすくなるので常に清潔にする
よう心がけましょう。
水は1日2回取り替え、餌の食べ残しはその都度
処理します。
ゲージ内は基本的に毎日清掃しますが、
床材や巣材を全て新しい物に取り替えると自分
の匂いが消えてストレスを感じてしまうので、
食べ残しや排泄物などで汚れた所を部分的に
交換します。
温度管理
ハムスターは暑さにも寒さにも弱い生き物です。
飼育適温の20~25度を維持し、朝・昼・晩で
気温差が大きくならない様にします。
気温が18度を下回る、又は28度を上回ると大
きく体力を消耗してしまうのでしっかりと温度
管理を行いましょう。
バランスの良い餌
ハムスターと言えばヒマワリの種をイメージ
する方も多いと思いますが、脂肪分が多く与
え過ぎると様々な病気の元になります。
主食のフードは栄養バランスの良いペレットを
与え、必要に応じてミックスフードを数日に1度
ペレットに混ぜてあげます。
運動
運動不足は肥満の元だけではなく、ストレスに
もなってしまいます。サイズの合わない回し車
や狭すぎるゲージ、多すぎる個体数など十分に
運動出来ない環境になっていないか良く確認し
ましょう。
注意点
犬や猫と違い、ハムスター等のエキゾチック
アニマルを診療してくれる動物病院は非常に少
ないのが現状です。
発病してから病院を探すと手遅れになる恐れがあるので、あらかじめ診療可能な病院を見つけておきましょう。
ハムスターを飼育する際のトラブルで、行方
不明や共食いが多くあります。
部屋で遊ばせている時やゲージからの脱走には十分注意し、同一ゲージ内での多頭飼いは避けましょう。
まとめ
- ✤ 平均寿命は2~3年。
- ✤ 1歳半を過ぎると老化が始まるので、老後のケア
をする。 - ✤ 主に老衰やストレスからの病気で死ぬ。
- ✤ 飼育環境は清潔に保ち、飼育適温である20~25度
を維持する。 - ✤ 主食はペレットを与え、ヒマワリの種は控える。
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