無形文化遺産、と言われて
すぐにどんなものがあるか思いつきますか?
無形文化遺産は踊りや音楽、演劇や工芸の
技術など、建造物などのように形のない
文化をユネスコが認定、登録したものです。
2013年に日本の「和食」が無形文化遺産に
登録されたことは大きな話題になりましたね!
日本国内には世界無形文化遺産に登録させ
たものがいくつかありますが、今回はその
中から埼玉県の秩父エリアにあるものをご
紹介していきます!
雄大な自然が自慢の秩父、一体どんな無形
文化遺産があるのでしょうか?
世界からも認められるその魅力についても
併せてご紹介していきます!
何が秩父の無形文化遺産なのか?
秩父にある無形文化遺産は現在2つほどあります。
そしてもう一つ、2016年の12月1日に登録が
決定したばかりなのが「山・鉾・屋台行事」。
で、そのうちの一つが県内外でも有名な秩父神社
の例大祭「秩父夜祭」です。
まずは小川町・東秩父村の「細川紙」です。
石州半紙、本美濃和紙と共に「日本の手漉
和紙技術」として2014年に無形文化遺産と
して登録されました。
秩父夜祭は京都祇園祭と飛騨高山祭と並んで
日本三大曳山祭と称されているお祭りです。
秩父夜祭は江戸時代から300年以上の歴史が
あるとは言われ、かつては養蚕が盛んであった
ことから祭りの際に絹の市がたっていたそう。
現在の秩父夜祭は毎年12月1日の例大祭奉行
祈願祭から6日の例大祭完遂奉告祭までの間
に様々な行事が執り行われますが、
メインは2日の前夜祭に当たる「宵山」と3日
の「大祭」で、無形文化財への登録が決定し
た直後の秩父夜祭ではこの2日間で38万人も
の人手を記録しました。
魅力は?
秩父の無形文化遺産のうち、今回は登録され
たばかりの秩父夜祭にスポットを当てて
その魅力をご紹介していきます!
秩父夜祭2016
秩父夜祭の見どころはなんと言っても美しさ
に目を奪われる2台の笠鉾と4台の屋台。こち
らは国の重要有形民俗文化財となっています。
金箔や黒漆などで美しく装飾され、見事な
装飾が施された笠鉾や屋台はまさに芸術品!
大きいものでは高さが7メートル、重さは
なんと20トンになるものも。
これを人力で曳き回していく迫力もまた、
秩父夜祭の魅力の1つと言うことができます。
屋根に人を載せたまま、ギリ棒というてこを
使って方向転換を行うギリ廻しに最大の難所
である団子坂という急な坂を登っていく曳き
上げなど、曳山の各所に見どころがあります。
何トンもの曳山を力と技で、多くの方が声を
合わせ、力を合わせながら引き回す姿は見て
いる多くの方に元気や感動を与えてくれます。
豪華絢爛、勇壮な文化財と曳き回す人々の力
と技、これはぜひ一度は見てみたい秩父夜祭
の見どころです。
夏は休日になるとあちこちで花火大会が行わ
れますが、冬になると花火を目にする機会は
グッと少なくなりますよね。
そしてもうひとつ外すことのできない魅力と
いえば冬の花火!冬の澄んだ空気に打ち上げ
られる花火はなんとも言えない美しさ!
花火の打ち上げは芝桜で有名な羊山公園で行
われますが、秩父はあまり高い建物が多くな
いので、広範囲でしっかりと冬の花火を堪能
することができます。
花火は12月2日と3日の2日間打ち上げられ、
大祭にあたる3日にはより多くの花火を楽し
むことができます。
花火師のスターマイン競演などもあり、迫力
もボリュームも満点!場所によっては曳山の
バックに上がる花火を見ることもできますよ。
花火の時間帯は人出もかなり多くなりますの
で、お出かけの際は十分にご注意くださいね。
曳山と花火以外にも見るべきものがたくさん
ある秩父夜祭。無形文化財に登録されたこと
で国内外からより多くの方が関心を寄せ、足
を運ぶようになりました。
興味はあるけれどまだ行ったことがないと
いう方はぜひ一度、その魅力を自分の目で
確かめに行ってみてくださいね!
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