新しいパンツを購入する時、お店のサービス
で裾上げをお願いしますよね。
出来上がっていざ試着してみたら、思ってい
たよりも長かった・・・という経験がある方
も多いと思います。
特に女性は、ハイヒール、ローヒール、スニ
ーカー、サンダルと洋服や気分で靴が変わる
ので、裾の長さをどれに合わせたらいいのか
困ってしまいますよね。
また子供の成長に合わせてパンツを買い替え
ることが多いときや、学生服のように成長と
ともに裾を伸ばしたいとき、裾直しはお店に
よっては１０００円以上かかるので、できれ
ばお金をかけたくない部分です。
パンツの裾上げヘは意外と簡単で、ミシンが
なくても手縫いですることができるので、こ
れを機に自分で直してしまいましょう。
それでは手縫いで簡単にできる裾上げ方法を
ご紹介します。
【裾の長さの決め方】
裾の長さは好みもありますが、デニムやチノ
パンなどカジュアルなパンツの場合、かかと
で合わせるのが一般的です。（地面から裾ま
での長さが１cmほど）
またスラックスの場合、裾が長いとだらしな
いイメージになるので、デニムよりもやや短
めに設定します。（地面から裾までの長さが
１.５〜２cmほど）
近年は細身のスーツが流行りで、裾の長さも
より短くなっているので、マチ針を留めてシ
ルエットを確認しながら長さを調節しましょ
う。
【裾のカット方法】
デニムなど厚手の生地の場合、カットしてか
ら裾上げをする必要があります。
薄手の生地の場合、縫い方によって裾をカッ
トする必要がありますが、まつり縫いのよう
に縫い目が分かりにくいものの場合は、カッ
トしなくても裾上げをすることができます。
布をカットして失敗してしまうと元に戻せな
いので、最初は緊張すると思います。
裾の長さを決める時は、立ったり座ったり、
歩いてみたりと、日常の動作をした上で長さ
を測っておけば安心です。
【手縫いの裾上げ方法】
基本のまつり縫い
【基本の縫い方】まつり縫いのやり方
１ 糸を玉結びにします。
２ 玉結びが見えないように、手前の布の裏
面から糸を通します。
３ 反対側の布の織り目を、１つだけ針です
くいます。
４ 手前の布の折り山の少し内側を、表面か
ら見えないように縫います。
５ 同様に繰り返し、縫い進めます。
６ 縫い終わりは玉留めをし、手前側の布に
１度針を通してから糸を切ります。
簡単にできる裾上げのコツ
プロが教える、簡単にできる、ズボンのすそ上げのコツ！
１ パンツの裾の長さを揃え、当て布をし
ます。
２ アイロンの蒸気を出しながら、しっかり
プレスします。
※直接アイロンをあてると、素材によっ
てはテカリが出てしまうので、必ず当て
布をしてください。
３ 裾をまつり縫いします。
パンツの裾にロックミシンがかかってい
るので、布を少しだけすくって縫ってい
くまつり縫いで、ほどける心配はありま
せん。
１針の間隔を８mmほどで縫い進めてい
きましょう。
ポイント① 裾はしっかりとアイロンを
かけましょう。
ポイント② 生地同士がずれにくいよう
に、３箇所ほどマチ針を留めましょう。
ズボラさんでもできる、裾上げテープを使った裾上げ方法
裁縫が苦手な方でもできる、ミシンや針、糸
を使わずにできる裾上げ方法です。
すそ上げテープの使い方
◎材料
裾上げテープ
アイロン
アイロン台
あて布
ハサミ
水
◎手順
１ パンツを裏返し、お好みの位置で折り返
します。
２ 裾上げテープを必要な長さにカットしま
す。
※裾周りの長さプラス、１〜２cmの長
さでカットします。
３ 裾上げテープを水に浸し、軽く絞ります。
４ 接着面を下にして、テープを置きます。
※裾上げテープのザラザラした面が接着
面です。
５ あて布を置き、アイロンで接着します。
※アイロンの温度は、１４０〜１６０℃
（中温）にします。
６ アイロンはすべらせず、１０〜２０秒間
しっかりと押し当てます。
デニムのような厚手の生地を裾上げしたい場
合は、家庭用ミシンを使った方が簡単です。
薄手で伸縮性のあまりない素材の裾上げ方法
として試してみてくださいね。