寒い日々が続く中、梅が咲き始めると
「春が近づいてきているなぁ」という気がして
心が暖かくなりますよね。
梅の花にもいろいろ種類がありますが、
真っ先に思い浮かぶのは白梅と紅梅。
どちらの梅もよく目にしますが、
どんな違いがあるのかご存知ですか？
梅の開花の時期も併せてご紹介していきたいと思います。
紅梅と白梅の違いは？
紅梅と白梅、その名の通り「紅」と「白」で
花の色が異なるのはご承知のことかと思いますが、
木の幹を切ってみると断面の色にも違いがあるのです！
紅梅の木の断面はピンクのような淡い紅色をしていて、
白梅の木の断面は白っぽい色をしています。
実はその木が紅梅か白梅かは咲いた花の色ではなく、
この木の幹の断面の色によって決められているのです！
ですから、
「白い花の咲く紅梅」や「赤い花の咲く白梅」
というものもあり得るのです。
１本の木に白い花と
赤い花の両方が咲くようなこともあるそうですよ。
正確に紅梅か白梅かを確かめるためには
枝や幹の断面を見てみないと分からないのですが、
決してよその家や梅園の梅の木を
折ったりはしないようにしてくださいね。
また、紅梅と白梅には梅の実の味にも違いがあります。
一般的に梅干しや梅酒などで私達が口にしているのは
白梅の実。
紅梅の実は小さくて固く、
苦味もあるためあまり食用には向いていません。
紅梅は幹の色味の美しさを活かして木材として、
白梅は実の美味しさを活かして食材として、
花の美しさ以外でもそれぞれの長所を活かして
私達を楽しませんてくれているんですね！
開花の時期はいつごろ？
梅の花は早春の花と言われる通り、
暖かい地域では1月の下旬頃から咲き始めます。
沖縄では例年、1月の中旬までには開花しています。
紅梅と白梅で開花の時期が異なるということはありません。
同時期に咲いている紅梅と白梅のコントラストを楽しむことができます。
品種によって早咲きのものと遅咲きのものがあるので、
同じ地域で開花の時期が異なる場合は
紅梅白梅の違いではなく、品種の違いによるものです。
梅は休眠が天候によって開花の時期に差がでやすい植物です。
季節外れの陽気が続いたりすると、
年明け前に梅の開花が見られたりということもありますね！
本州では、梅の開花は例年２～３月頃にピークを迎えます。
北海道では４月の中旬から下旬に開花します。
北海道では桜と梅が同時期に咲いているという光景を
見ることのできる地域もあるそうです。
日本の春を象徴する花の共演、ぜひ一度見てみたいですね！