腰の痛みって怖いですね。
ぎっくり腰で動けなくなったり、慢性的な
腰痛に悩まされたりしないよう、運動やスト
レッチで腰痛が悪化しないようにすることが
大切ですが、朝起きたときからつらい、とい
う人もいます。
そんな人は、寝具に原因があるのかも。
腰痛にお悩みの方のための、腰痛の改善に繋
がるマットレスの選び方をご紹介します。
まずは腰痛の原因を考えてみましょう
腰痛は
40代以上から自覚する人が増えていきます。
また、女性よりも男性の方が多いと言われて
います。
腰痛には次のような原因が考えられます
正しくない姿勢の維持:
人の背骨は緩くS字に湾曲しています。しかし、
前屈みがちな姿勢や直立した姿勢を長時間続け
ていると、腰の筋肉に負担がかかります。
正しい姿勢を意識し、時々ストレッチをするな
どして、腰への負担を軽くするよう心がけましょう。
過度の運動や動作:
激しいスポーツや、重いものを持ち上げるなど
の肉体労働で腰の筋肉を酷使したときにも、
腰痛が起こることがあります。
急に激しいスポーツをすることは避けましょう。
筋肉の衰え:
日頃の運動不足や加齢により、腰の筋肉が衰え
ている人は、腰にかかる負担が累積して腰痛が
起こりやすくなります。
普段から適度な運動を心がけ、筋力アップ・維
持に努めましょう。
骨の老化:
女性特有の原因として、骨粗しょう症による圧
迫骨折などにより、腰痛が発生することがあり
ます。
閉経後に腰痛がひどくなったという方は、一度
専門医に相談しましょう。
内臓疾患によるもの:
肝臓や子宮などの病気が原因の腰痛もあります。
慢性的な腰痛は、迷わずに医師に相談し、必要に
応じて検査を受けましょう。
これらに心当たりがある方は、生活習慣の改善と
ともに、必要に応じて医師の診察を受けましょう。
参考動画:腰痛の原因と治し方・治療法
腰痛と睡眠の関係
腰痛と睡眠には、密接な関係があります。
睡眠によって腰痛が改善されることもあれば、
悪化することもあるのです。
ポイントは、
「快適な睡眠」と、「睡眠の姿勢」にあります。
腰痛をやわらげる、快適な睡眠
筋肉には、日中の活動で乳酸や老廃物などが
蓄積します。また、激しい運動を行うと、筋肉
組織が破壊されます。
筋肉の回復に不可欠な成長ホルモンは、午後10
時~午前2時の四時間くらいの間に分泌されます。
この時間帯を中心にしっかりと睡眠を取ること
で、筋肉が修復され、疲労が解消します。
睡眠中の体温調節も重要です。
人の体温は、睡眠導入時には高めになりますが、
睡眠中は低下します。体温調整がうまくいかな
いと睡眠が浅くなったり、夜中に目が覚めたり
します。
さらに、睡眠中にも汗をかきますので、通気性
のある寝具を選ぶことが大切です。
実は重要な寝返りと睡眠時の姿勢
人は睡眠中にも身体を動かします。
いわゆる「寝返り」です。実は「寝返り」は、
睡眠中に身体にこもった熱を逃がし、姿勢を
変えることでリンパや血液の循環を促すとい
う大事な役割があります。
また、睡眠中に寝返りが打てないと、腰痛の
原因となる「長時間の無理な姿勢」を維持し
ていることになってしまうのです。
寝返りは、寝るときの姿勢も影響を受けます。
うつぶせ寝は寝返りが打ちにくい上、腰が強
制的にまっすぐになってしまいます。
このため、うつぶせ寝の人には腰痛持ちが多
いようです。
睡眠を腰痛改善に繋げるには、
- 筋肉が十分に休めること、
- 通気性のある素材を選ぶこと、
- 寝返りを妨げないこと、
以上の3点が重要になってきます。
この3つのポイントを踏まえながら、
実際にマットレスを探してみましょう。
腰痛を軽減してくれるマットレスの選び方
筋肉が十分に休めること
身体を横にした姿勢を支えるには、体の下に
敷く布団やマットレスに一定の弾力性が必要
になります。
床の堅さを感じるような薄いものだと、筋肉
の緊張が増すだけで、腰痛の悪化に繋がります。
また、どんな堅さを「快適」と感じるかは、
筋肉量によって違うとされています。
店頭でのサンプルなどで、自分にとって「ここ
ちよい」と感じる堅さを確かめながら選ぶのが
一番ですね。
なお、消費者庁は、マットレスの堅さを示す
「ニュートン(N)」という指標を定めていて、
その数値別に、「かため」「ふつう」「やわら
かめ」の表示をするように定めています。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/zakka/zakka_08.html
通気性のある素材を選ぶこと
睡眠中の体温変化や発汗を妨げないためにも、
寝具の素材には、通気性が重要です。
マットレスの表地には、ポリエステルやアク
リルなどの合成繊維は避けた方がいいでしょう。
また、素材の性質上、密閉性が高い表地と縫製
を行うテンピュールもオススメしません。
なお、夏場は、吸湿性の高い麻や綿などの素材
や、冷感機能のある敷きパッドを併用するとい
いでしょう。
寝返りを妨げないこと
マットレスは横になった時に姿勢を維持すると
同時に、寝返りが楽に打てるものを選びます。
最近人気の「人をダメにするソファ」などで使
われている低反発性の素材は、実は姿勢が固定
されやすいため、睡眠には向いていません。
「高反発性」の素材を選びましょう。
腰痛改善のためのマットレスを探すキーワード
は、「マットレス 腰痛対策 高反発 通気性」
にあるようです。
百貨店の寝具コーナーなどでは、マットレスの
体験コーナーを設けているところもあります。
そういったところで実物を実際に見てみること
をオススメします。
なお、メーカーや販売店によっては、購入後に
期間限定の返品サービスやサポートサービスを
実施している場合もありますので、そちらも選
定の参考にするといいでしょう。
寝具は一度購入すると、買い換えしにくいもの
なので、長いお付き合いになります。
自分の身体に合ったものを、じっくりゆっくり
と探しましょう。その際、必要に応じて、腰痛
の専門医のアドバイスを受けることもオススメ
します。